どう選べば正解?経験者に聞く、“本当に満足できる”有料老人ホームの探し方

老人ホームは大切な家族を任せる施設。施設を探す条件は、費用や立地、サービスの質やスタッフの雰囲気などさまざまですが、十分比較検討したうえで選びたいものです。

この記事では、すでに高齢者を老人ホームに任せている8名の方々に、「どのように老人ホームを選んだのか?」「老人ホームを決めるまでにどのような方法をとったのか?」「施設が決まった後に、調べておけばよかったこと」などを伺いました。

大切なご家族が心地よく過ごせる施設を見つけるために、経験者から賢い老人ホームの選び方を学んでみましょう。

優先順位はどうつける?老人ホームに望んだこと

ひとつ目のテーマは、「老人ホームに望んだこと」。入居先を見つけた方たちは、さまざまな条件のなかからどのように優先順位をつけて老人ホームを選んだのでしょうか?その理由を伺いしました。

◎「祖母の意思を尊重」住宅型有料老人ホームを選択

決め手になったのは、入居者の要望と立地条件です。同じ市に50年以上住んでいる祖母なので、ホーム入居であっても「できるだけ慣れ親しんだ土地がよい」という本人の意志を尊重しました。また、家族が面会に行くときなどの利便性を考えて家から近い施設を選んでいます。
<東京在住/会社員41歳(男性)>

◎費用を考え、有料老人ホームから特別養護老人ホームへ

一番気にしたのは費用です。祖母は交通事故で両足が不自由になり、急遽、介護付有料老人ホームに入居しました。そのまま入居していることもできたのですが、本人が費用のことをとても気にかけていたため、いまは空室待ちをした後に、特別養護老人ホームに入居しています。
<鹿児島在住/自営業32歳(男性)>

◎認知症の祖母が安心して暮らせる設備を求め、介護付有料老人ホームを選択

優先したのは設備と住空間。祖母は軽度の認知症だったため、対応できる設備やスタッフが整っているのか、また、祖母が不安にならずに安心して生活ができるような空間や雰囲気なのかを重視しました。
<宮城県在住/主婦27歳(女性)>

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お話を聞くなかで出てきたのは、「入居者の要望」「立地条件」「費用」など。経験者からは、ほかにもさまざまな条件が挙がりましたが、老人ホームを選ぶ条件は、大きく分けて以下のようなものでした。

①入居者の要望
②立地条件
③費用
④設備と住空間
⑤スタッフの質や雰囲気
⑥すぐに入れるかどうか
⑦ご家族の要望
など

これらの条件のなかで何を優先するのかは、入居にかけられる費用や、ご本人やご家族の要望によって左右されます。

できればすべての条件をクリアする施設を選びたいところではありますが、現実的にすべての条件を優先していては施設を選ぶことはできません。何を優先するのか。逆に何を諦めることができるのかを考え、情報収集をおこないながら老人ホームを選んでみましょう。

希望どおりの老人ホームを見つける、情報収集の方法

ふたつ目のテーマは、「情報収集の方法」。要望に沿った老人ホームを選ぶためにどのような情報収集をおこなえばよいのか聞いてみましょう。

◎Webサイト⇒資料請求⇒見学を経て、介護付有料老人ホームへ

まずはインターネットで、希望するエリアの老人ホームを検索し、条件に合った施設のホームページを確認したり、口コミサイトで評判をチェック。そのなかから特によさそうな老人ホームをピックアップし、祖母の要望も聞きつつ、最終的に2カ所の施設から資料を取り寄せて比較しました。

その後、両親と私で見学に行き、最寄り駅から老人ホームまでの距離や、周辺の住宅環境、ホーム内の設備や雰囲気などを確認。設備についてはどちらも問題なく、ホーム内の雰囲気やケア体制も整っていましたが、決め手になったのは「立地条件」です。

家から近い老人ホームだと、私たち家族も会いに行く負担が少なくなります。祖母にとっても、自分がよく知っている土地にいるという安心感を持つことが大切だと感じたため、最終的に家族が住んでいる家から近い老人ホームを選びました。
<滋賀県在住/主婦34歳(女性)>

◎独自の方法で調査した結果、介護付有料老人ホームを選択

私はインターネットの比較サイトや、医療・福祉に詳しい知人を中心に情報収集をおこないました。また、スタッフの質にもこだわりたかったので、スタッフの離職率が高くないところを選びたいと思い、地域のフリーペーパーにいつも求人広告が掲載されているところは避けています。

そのほかに、複数の施設に対して「親の入所を考えているから、見学させてほしい」ということを伝え、「いつでもいいですよ!」といってくれるところを見学しました。
というのも、「担当者がいない」「都合がつかないので、いついつまでに連絡をする」というような回答のあったところは、見られてはまずい何かがあるかもしれないと考えたからです。
<北海道在住/会社員45歳(女性)>

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経験者のお話を聞いてみると、「比較サイトや口コミサイトで情報収集⇒資料請求⇒施設見学」という流れが一般的なようです。

施設の費用や築年数、立地などはインターネットでわかる情報ですが、スタッフの雰囲気や周りの住環境は現地に行ってみないとわからない情報です。

デジタルとアナログ、それぞれのよいところを活用すれば、要望に合った老人ホームが選べるはずです。

◎有料老人ホーム検索なら「探しっくす」

老人ホームの比較検討サイト「探しっくす」は全国の有料老人ホームの3分の1を掲載しています。エリアや費用など、条件に合わせた検索ができるほか、資料請求もできますので、ぜひご活用ください。

◎ https://www.sagasix.jp/

入ってから「困った!」とならないために、入居前に確認しておけばよかったこと

物を買ったり、部屋を借りたりすると、お金を支払った後に「ここが気に入らない」「あれが変わればもっとよくなるのに」と新しい要望が出てくることがあります。

経験者は、高齢者が入居する老人ホームを選び終えたあとに、「入る前にもっと調べておけばよかった」と思うことはあったのでしょうか?ここでは、「入居前に確認しておけばよかったこと」を聞いてみました。

◎住宅型有料老人ホームは家具の有無にご注意!

私の母は、住宅型有料老人ホームに入居しましたが、最初に困ったことは設備が何もついていなかったこと。

エアコンだけはついていましたが、冷蔵庫・テレビ・カーテン・間仕切り・ベッド・洋服箪笥・物入など買いそろえるのに非常に手間がかかりました。もちろんタオルやシャンプー・石鹸・歯ブラシ・コップなども必要になってきます。

候補に入れていた住宅型有料老人ホームのなかには家具があらかじめ備えつけてあるところもありましたが、毎日のように通ってあげたかったので、毎日行くことが困難な場所にあるので諦めました。
<兵庫県在住/会社員42歳(男性)/住宅型有料老人ホームを選択>

◎お祭りや交流会などが苦手な高齢者には、「そっとして」くれる設備がおすすめ

祖母はとても人見知りなので、そっとしておいてくれる環境なのかどうかを調べておけばよかったと考えています。

老人ホームでは、施設側の配慮でいろんなイベント(遠足、散歩、交流会、お祭りなど)が催され、とても賑やかです。しかし、祖母は賑やかなことが苦手な人。

行事は強制参加ではないようですが、不参加の入所者には賑やかな声や音が聞こえないようにするなど、イベントが苦手な人に配慮していただける施設かどうかは確認しておいたほうがよいと思います。

また、祖母は人の好き嫌いがはっきりしている性格なので、入所する前に「体験入所」をして、スタッフや施設長の人柄がわかるとよかったかも、と思いました。
<奈良県在住/自営業34歳(女性)/特別養護老人ホームを選択>

◎あまりに綺麗すぎる施設は、逆に落ち着かない?

祖父は入居後、最初のうちは入居先になかなか慣れないようでした。その理由は、老人ホームがとても綺麗だったから。

入居する前は、施設がとても綺麗で清潔で明るく、ロビーにはソファーや大きなお花があるため、とても素敵だと感じました。しかし、祖父からしてみるとあまりにも綺麗で「落ち着かない」と感じるようです。

今は入居して1年が経ち、祖母も老人ホームでの生活に慣れて、綺麗な「家」を笑顔で自慢しながら話してくれます。家族が素敵だと感じたところでも、本人が入居するとどう感じるのかをもっと深く考えることが大切だと思います。
<栃木県在住/会社員28歳(女性)/介護付き有料老人ホームを選択>

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ご紹介したお話のなかでも「祖母が人見知りだから、賑やかなイベントは配慮してほしい」「家族が綺麗だと感じたが、本人は落ち着かなかった」という意見は、見落としがちなポイントですね。

高齢者ご本人が直接老人ホームを視察することは、体力面などの問題から難しいこともあります。しかし、老人ホームに住むのは高齢者ご本人です。住む場所の居心地が悪ければストレスがたまり、最悪の場合、体調を崩すこともありえます。老人ホームを選ぶ際は、高齢者の意見とご家族の意見をすり合わせることが大切です。

老人ホーム選びに100%正しい正解はありません。しかし、高齢者やご家族の要望を明らかにして、十分な情報収集をおこなえば、入居されるご本人もご家族も満足できる施設が見つかるはずです。

高齢者が快適な「第二の家」を見つけられるように、情報収集や資料請求など、できることから始めてみましょう。

入居相談のプロが教える、
有料老人ホームの費用をお得にするコツ

家族が病気で介護を必要とするようになったり、在宅介護を継続できなくなったりするときに考 える、有料老人ホームの利用。しかし、そこで多くの方の前に “壁” となって立ちふさがるのは、「費 用」の問題です。

値段は施設によって異なりますが、数百万円の入居一時金(入居の際に支払うお金)と月額約 20 万円の施設利用料を「高い」と考える方は少なくないはず。入居する家族の貯蓄や年金でこの費 用をまかなうことができず、在宅介護を余儀なくされるケースもあるでしょう。

そこで、この無料EBookで、誰もが使える老人ホームの費用を少しでも安くする方法を解説します。 ぜひダウンロードして、老人ホーム選びの際にお役立てください。