老後の移住に“介護サービス”をプラス。地方で「サービス付き高齢者向け住宅」に住むメリット・デメリット

政府が「地方創生」を掲げてから、地方の行政サービスの充実や交通網の整備がおこなわれ、若者から高齢者まで、大都市から地方に移住する方が少しずつ増えています。

「誰とどこで過ごすか」は、老後の生活の質を左右する要素のひとつ。地方移住を検討されている方の中には、「老後は地方に移住してゆっくり過ごしたい」と考えている方もいらっしゃるはず。

老後のセカンドライフを送る際に気になるのが、将来の生活です。もし移住が実現したとしても、私たちは高齢になるにつれて運動能力や免疫能力が低下してしまうため、将来的に移住先で介護が必要になることがあるかもしれません。

この記事では、移住後の不安に備えるための住宅として、生活相談や安否の確認サービスを受けられる住居、「サービス付き高齢者向け住宅(通称「サ高住」)」をご紹介します。

移住先の住まいとしてサ高住を選ぶメリットやデメリットをもとに、移住先の理想の住まいを見つけてください。

「サ高住」とは、高齢者向けサービス付きの賃貸住宅

そもそもサ高住とは、どのような住宅なのでしょうか?

主な特徴は以下の通りです。
・マンション型の住宅で、建物全体がバリアフリー構造になっている
・入居者の安全確認や生活相談を担うスタッフが常駐している
・一般的に、入居可能な年齢は60歳以上から
・賃貸住宅と同様に、外出制限がない
・ご夫婦や友人同士で同居可能な住宅もある
・多くの住宅では、入居者同士が交流するための談話室や食堂が設けられている
・居室内にキッチンと浴室がある「住居型」と、キッチンと浴室がない「施設型」に分けられる

サ高住に入居する際は、賃貸住宅の家賃にあたる「月額利用料」と敷金が必要です。月額利用料は15〜20万円ほどで、この中に「家賃」「共益費」「水道光熱費」「食費」などが含まれます。敷金はおよそ月額利用料の2〜3ヶ月分が必要です(施設や地域によって差があります)。

次にメリットとデメリットを解説していきましょう。

「サ高住」のメリットは、安心して生活が送れること

移住先で安心して生活できる

移住先で怪我や病気などが起きた場合、近くに助けてくれる人がいたり、医療機関の場所がわかったりすると安心です。もしもの自体に頼りになる常駐スタッフの存在は、移住先で安心して生活できる助けになってくれるはずです。

移住先のコミュニティに馴染みやすい

住み慣れた土地を離れて移住すると、移住先で新しい交友関係を作らなければいけないこともあるでしょう。

サ高住にはスタッフの方が常駐していますし、同じ入居者と談話室で交流することもできます。移住先のコミュニティに馴染めず、話す相手がいなくて寂しい思いをすることは少ないのではないでしょうか。

スタッフや同居される方の中には、地域で買い物をする場所やレジャーなど、地域の情報に明るい方もいらっしゃるはず。こうした土地勘を持った方が身近にいることは、新天地の生活を楽しむ上で大きなメリットです。

将来的に介護サービスが受けられる住宅も

サ高住の中には、外部の訪問介護事業者と提携し、介護サービスを提供している住宅があります。将来的に介護を受けることを想定されている方は、これらのサービスが利用できる施設を選ぶとよいでしょう。ただし、介護サービスを受けると、そのぶん費用が発生します。

費用が少々高くなることも。「サ高住」のデメリット

賃貸住宅に比べて費用が多少高くなってしまう

サ高住の月額利用料には、共益費、水道・光熱費、常駐スタッフによる相談サービス料が含まれるので、移住先の賃貸住宅よりも費用が高くなってしまいます。

とはいえ、すべての施設の月額利用料が高くなるわけではなく、敷金(一時入居金)が発生しない住宅や、月額利用料が10万円前後のものありますので、ご予算とご要望にあわせて探してみましょう。

たとえば、老後も暮らしやすい温暖な気候で、移住先として人気のある沖縄や福岡では、費用が10〜15万円の住居を選ぶこともできます。

要介護度が高くなったときに退去を求められることも

サ高住は、比較的元気な高齢者の方を対象にした住宅です。老人ホームのような高度な介護設備は設けられていないため、要介護度が高い方の対応は難しく、将来的に運営者から退去をお願いされる場合もあります。

新しい交友関係を求めない方には向いていない可能性も

サ高住に入居すると、スタッフやほかの入居者と顔をあわせる機会が増えます。そのため、「新しいコミュニティに入ることが苦手。移住先では積極的に新しい交友関係を求めたくない」という方には向いていないかもしれません。

現地視察は忘れずに!快適な「サ高住」の見つけ方

もし地方でサ高住に入居したい場合は、どのように住宅を探せばよいのでしょうか。

サ高住は高齢者向けの住宅サービスです。そのため、老人ホームの検索サイトを利用すれば比較検討がしやすくなります。

移住先が遠方にある場合、現地に出向いて物件を見ることは難しい場合もありますが、検索サイトでは写真付きの資料請求もできますので、ある程度の雰囲気を把握することができます。

住宅を選ぶ際は、移住先として気になっている地域で検索をかけ、資料を請求して比較をおこない、実際に現地に出向いて住宅を見学するとミスマッチも減らせるでしょう。

実際に足を運ぶ際には費用だけでなく、立地や周辺にある店舗、同居される方やスタッフさんの雰囲気も確認しましょう。買い物や遊びに行く際に、交通の便が悪ければ楽しいセカンドライフは過ごせません。また、ほぼ毎日顔をあわせる方々と馬が合わなければ居心地も悪くなってしまいます。

介護サポーターズを運営しているメディカルリソースでは、有料老人ホーム検索サイト「探しっくす」を運営しています。こちらもぜひご覧ください。
有料老人ホーム検索サイト「探しっくす」⇒ https://www.sagasix.jp/

新しい土地で受ける刺激や、落ち着いた生活など、移住に求めるものは人ぞれぞれだと思います。しかし、安心して過ごせる環境がなければ、求めるものも手に入りづらくなってしまいます。

スタッフをはじめ、頼りにできる方が近くにいるサ高住は、老後の移住の不安を減らせる選択肢のひとつ。サ高住を活用することも視野に入れ、楽しいセカンドライフを手に入れてください。

入居相談のプロが教える、
有料老人ホームの費用をお得にするコツ

家族が病気で介護を必要とするようになったり、在宅介護を継続できなくなったりするときに考 える、有料老人ホームの利用。しかし、そこで多くの方の前に “壁” となって立ちふさがるのは、「費 用」の問題です。

値段は施設によって異なりますが、数百万円の入居一時金(入居の際に支払うお金)と月額約 20 万円の施設利用料を「高い」と考える方は少なくないはず。入居する家族の貯蓄や年金でこの費 用をまかなうことができず、在宅介護を余儀なくされるケースもあるでしょう。

そこで、この無料EBookで、誰もが使える老人ホームの費用を少しでも安くする方法を解説します。 ぜひダウンロードして、老人ホーム選びの際にお役立てください。