高齢者も介護者もリフレッシュ!在宅介護の強い味方「ショートステイ」

要介護認定を受けている高齢者の方で、定期的に介護サービスを利用しながら家族と同居されている方は多いことでしょう。

しかし、介護をしている家族の方はこんな悩みを抱えることはないでしょうか。「冠婚葬祭や友人との旅行で数日間家を空けなくてはならない。でも高齢の家族を一人で家に置いておくのは心配……」。

今回は、そんなときの強い味方、短期入所生活介護(ショートステイ)のサービスについてご紹介します。

1泊から最大30日まで!気軽に利用できる介護サービス「ショートステイ」

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ショートステイとは、在宅で生活している高齢者が数日間、施設に入所して食事、入浴、リハビリ、レクリエーションなどを受けられる介護サービスのこと。専属のヘルパーが24時間体制で常駐しているため、常時介護が必要な方や徘徊癖のある認知症の高齢者の方でも安心して短期入所させることができます。

業態としては2つに大別できます。1つは特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保険施設などが、施設の一部をショートステイ向けに開放してサービスを提供する「併設型」。もう1つはショートステイ専門の施設として単独で運営されている「単独型」です。

部屋の種類も、4~6人で1つの部屋に宿泊する「多床室」、1人部屋の「従来型個室」、1人部屋かつ、ほかの利用者と食事や談話ができる共有スペースのある「ユニット型個室」の3つがあります。

原則「要介護1~5」に該当する人がサービスを受けることができ、介護度によって1か月に利用できる日数の上限が定められています。要介護5の場合、最大30日(つまり1か月フル)利用可能です。それ以上の利用を希望する場合、利用料金は全額自己負担(介護保険適用外)となります。

気軽に利用できるサービスで人気なこと、また地域によっては受け皿となる施設が少ないこともあり、なかなか予約が取れないという問題も抱えています。特にゴールデンウィークやお盆、年末年始などの時期は早々に満室になる場合が多いため、できるかぎり予約は早めに済ませておくのがポイントです。

ショートステイを希望する場合、まずはケアマネジャーに相談をしましょう。相談を受けたケアマネジャーは利用希望時期、日数などをもとに事業者へコンタクトを取り、後日受け入れ可能な施設を紹介してくれる仕組みになっています。

施設によって様々。ショートステイを利用するには、いくらかかる?

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さて、気になるショートステイの利用料金ですが、施設のタイプ、そして部屋の種類によって若干変わってきます。要介護度によっても負担額が変わり、軽度な人よりも重度な人のほうが高額です。また自治体、サービスを提供する施設によっても差が生じます。

要介護度3、介護保険自己負担1割のケースで計算してみましょう。介護サービスの「サービス料」としては、単独型の施設で、従来型:755円、多床室:775円、ユニット型:855円。併設型の施設で、従来型:714円、多床室:734円、ユニット型:814円、となります。最も自己負担額が高くなる要介護5の場合だと、上記の金額プラス130~140円ほどです。

また利用者の状態によって「認知症ケア加算」「個別リハビリテーション実費加算」などがオプションとして加算されるほか、「夜勤職員配置加算」「送迎加算」なども発生します。

以上が介護保険の適用範囲となりますが、このほかに宿泊費、食費、雑費(レクリエーション費など)が別途かかります。食費は1食300~500円程度なので1日あたり1.200~1,500円。宿泊費は多床室より個室のほうが高めに設定されており、さらに利用者の世帯収入により第1~第4段階に分かれていて、料金の幅は1日あたり約300~1,500円とやや開きがあります。

利用者の状態と経済事情、受け入れる施設の設備などによって金額は複雑に変動するので、サービスを利用する前に金額設定について施設の担当者とケアマネジャーに確認しておくようにしましょう。また利用後に郵送される利用明細もチェックしておきたいところです。

ショートステイは、レスパイト(介護者の休息)に大きく寄与する介護サービス

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長く終わりの見えない介護……。毎日続けていれば、当然少しは休みたい、介護から解放されたいという思いも出てくることでしょう。冠婚葬祭で家を空けるとき以外でも、家族のささやかな休息(レスパイト)のためにショートステイを利用するのも重要なことです。特に、炊事・洗濯などの家事、育児と並行して介護をしている主婦の方にはストレスや疲労を少しでも減らすためにぜひ利用してもらいたいです。

また、一人暮らしをしている高齢者にもショートステイはおすすめです。高齢になると外出する機会も少なくなり、誰とも会話をせずに丸一日テレビを観て終わるという生活サイクルをしている方もいるでしょう。

ショートステイでは、1日のスケジュールにリハビリ、レクリエーションなどが組まれているため、ADL(日常生活動作)の維持や他の利用者との交流を通じて心身ともに刺激を受けることができます。在宅介護である以上、どうしても個人や家族だけでは毎日のケアに限界も生じてきます。介護保険が適用できる範囲で、こうしたサービスをおおいに有効活用したいところです。

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「認知症カフェ」「認知症の人と家族の会」……家族のストレス軽減に向けた取り組み

介護を嫌いにならないように、ときには距離を置くことも大切

ショートステイは、気軽に利用できるレスパイトケア(介護者のケア)のひとつです。冠婚葬祭や旅行の時はもちろん、「少し介護に疲れてしまった……」というときにはぜひ利用してみてください。

介護に疲れて家族を嫌いになってしまう前に、ときには介護者も高齢者もそれぞれ距離を置くことが、長く無理なく介護を続けていくためには大切なのです。

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