40代、50代でも認知症になる恐れ……若年性アルツハイマーの症状とチェックポイント

物忘れの増加にはじまり、深刻な障害にもつながるアルツハイマー型認知症……認知症のなかでもっとも発症する割合の高い病気ですが、これは何も高齢者にばかり見られる病気ではありません。40代や50代で両親を介護するような年齢の方、早ければ高校生であっても、発症する可能性があるのです。

厚生労働省の調査によると、平成21年度時点で、全国における65歳未満の若年性認知症者数は3.78万人と推計されています。

30歳以降、5歳刻みで認知症全体の有病率はほぼ倍に増える傾向があり、推定発症年齢の平均は41歳〜61歳で40代から60代前半で特に発症する可能性が高いとされています。認知症の両親の介護をされている方自身も、認知症になる可能性があるのです。

この記事では65歳以下で発症する「若年性アルツハイマー型認知症」について解説していきます。最近もの忘れがひどくなってきたという方は、ぜひ参考にしてください。

若年性アルツハイマーの症状はアルツハイマー型認知症と同じ

若年性アルツハイマーは、基本的に、発症年齢以外は通常のアルツハイマー型認知症と変わりません。脳に「アミロイドβタンパク質」が蓄積することによって神経細胞が破壊され、記憶・思考・行動に障害が起きます。

アルツハイマー病の代表的な症状は、もの忘れです。もちろん、年をとれば誰でももの忘れをして物を探したりするものですが、アルツハイマー病の場合は物を置いたという事実自体を忘れてしまうので探すこともしません。あるいは、物を誰かに盗まれたと勘違いする、いわゆる「もの盗られ妄想」が見られることもあります。

その他に頭痛、めまい、不眠、不安、抑うつなどの症状や、仕事や家事のような手順を踏むような作業ができなくなる、好きだったことに対して意欲がなくなる、他人への配慮がなくなるといったことも初期症状でよく見られます。

若年性アルツハイマーかと思ったときのチェックリスト

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若年性アルツハイマー型認知症かもしれないと思ったときのチェックリストを以下に用意しましたので、不安を感じている方はご確認ください。

□何でもないことができなくなった、失敗が目立つようになった
□話をすることが減った
□部屋に閉じこもることが増えた
□元気がないように見える
□わかりやすい、ごまかしや嘘をつくようになった
□会話が合わない、適当に話を合わせている
□趣味や関心ごとに興味を持たなくなった
□もの忘れが目立つようになった

認知症の中でも、うつ病のようにネガティブな変化が起きやすい傾向にあります。ただ、年齢が若いため、ほかの精神疾患と間違えられることも少なくありません。このチェックリストを参考に、病院受診の際には医師に相談してみましょう。

※あくまで1つの指標として活用してください。

早期発見・早期治療が大切

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若年性アルツハイマー病は、高齢者のアルツハイマー型認知症と同じで、じわじわとゆっくり進行していきます。そのため、病気の進行が始まっていることに気づかない場合も多いです。

もの忘れを認めたくないと思ってしまう人も少なくないようですが、少しでもおかしいと感じたり、周りから注意や心配を受けた場合には医療機関を受診しましょう。早期発見・早期治療が病気の進行を遅らせるためには非常に大事となります。

また、近くにアルツハイマー型認知症と思われる方がいるときには、本人が気づいていないことがほとんどです。その方の家族に伝えるなどして病院に連れて行ってもらいましょう。

完治は難しいが、食事や香りが有効

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アルツハイマー型認知症は、1度発症してしまうと完治は難しい病気といわれています。そのため、できる限り進行を遅らせるような対策を取り入れましょう。

病院を受診して薬を使ってもよいのですが、生活面でも食事のバランスや睡眠など、生活習慣を見直しましょう。また、人との接触の機会を増やしたり、体を動かす有酸素運動を取り入れたりすると脳が刺激を受け、症状の進行が緩やかになることもあります。

とくに効果があるとされるのが「食事」です。魚やアマニ(アマという植物の種子)、えごまに多く含まれる油やナッツ類、柑橘類、カレーに含まれる香辛料を使った料理をしてみるのも効果的と言われます。

また、アロマの香りは鼻から直接脳へ刺激を与えることができる唯一の方法です。香りをかげば脳が刺激されて記憶の定着率も上がります。アルツハイマー型認知症の方にも、アロマの香りで脳に刺激を与えてあげると記憶にもよい効果が得られるかもしれません。

安心するためにも積極的に監修を

若年性アルツハイマー病についてお伝えしてきましたが、これからも仕事を続ける人が多い年代では、どこか認めたくない部分もあるでしょう。しかし、症状が出てしまうと完全に治すことができません。

そのため、少しでも気になる点があるのであれば、病院を受診して検査をおこなうことをおすすめします。それで、ただの注意散漫、ちょっとしたもの忘れであれば安心して日常を過ごすことでできるでしょう。そして、将来的に自分もなる可能性があることを意識していき、日々の生活の見直しをする機会になれば幸いです。食事、睡眠、運動、ストレスに注意した清潔を心がけるようにしてみましょう。